溶接について
溶接について
当社で製作している製品の中で溶接構造のものも多く 溶接自体が現状どのようなものであるのか簡単に説明します。
溶接は大別すると融接、圧接、ろう接に分けられ、数十種類の方法があるようですが、身近に使用されている代表的なものをここに述べます。
融接
・ア−ク溶接
操作の種類で手溶接、半自動溶接自動溶接に分けられますが、現場で一般「電気溶接」と言えば、手溶接、半自動溶接を指すことが多く、比較的に手早く行えます。材質はSS、S45C、SUS304などが多いです。
・ガス溶接
酵素−アセチレン炎の熱(3200℃)で母材、溶加棒を溶かして溶接します。材質は主に鋳鉄です。
・TIG(ティグ)溶接
アルゴンなどの不活性ガスをシ−ルドガスとして使い、電極と母材の間のア−クに溶接棒を溶かして溶接する。主に薄物に対応できる。材質はステンレス、アルミニウム、チタン、銅などがあります。
圧接
・スポット溶接
薄物の板などをポイントで加圧し、電流を流しそのとき発生する抵抗熱を利用して溶接する。主に板金に使用します。
・シーム溶接
ロ−ラ−を電極として連続的にスポット溶接を行う。主に板金に使用します。
ろう接
・ろう付け
ろうを溶融部分に流し込み接合する。主に超硬やアルミニウムや銅合金に使用する。
・はんだ付け
また、その原理をみると次のようになります。
融接
熱を利用して接合しようとする金属を局部的に溶融し、両者の原子間隔を極限まで接近させて接合する。
圧接
固体金属を半溶融状態にまで加熱して、圧力を加えて接合する。
ろう接
母材は溶かさないで、接合部の隙間にそれよりも融点の低い金属または合金(ろう、はんだ)を溶かし、毛細管現象を利用して浸透させ接合する。
以上のようにいろいろな溶接がありますが、一般に「溶接」といえばア−ク溶接をさすことが多く、その溶接部の性質では多くの冶金現象を伴ないます。溶融、凝固、冷却それに伴なう急熱急冷同時に膨張と収縮による塑性変形、残留応力などがあります。
扶桑鉄工 テクニカルレポート
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