金属材料概論

金属材料概論  なぜ、相、相律が最初なのか
 私共の会社は特に一般には扱わない特殊鋼を主に加工しています。
特殊鋼というぐらいなのでその性質は様々で難加工材がほとんどです。
現在は特にサイクルアップ、再利用、耐久性、耐生産性が必要であり数年前とは要求されるものが異なってきています。
 我社では型や冶具関係の部品加工がほとんどですが、その部品の耐久性を徐々に上げていかなければならないので材料も全般的に強度のあるものに変わってきています。
単純に考えれば使用して長くもつものですからそれを短時間で削って加工するのはより困難になります。
その加工時に要求されることは材料の材質がどのようなものかをよく知っておかないといけません。
でなければ当然精度のよい目的に合った製品ができないのです。
この時材料メ−カ−からカタログや資料を取寄せるとよくわからない言葉が意外とでてきます。
特に金属材料の文献などは支離滅裂です。その中でも状態図(古い本では平衡図とも書いてある)の説明に必ず行きつきます。
α相、β相、bcc.、fcc等英語や化学、物理がごちゃまぜになってきます。その時、たとえば相、相律という言葉だけを知っておけば理解したふりをして読み進めます。
専門の文献を読む時はある程度理解したふりして読んでいかないといちいち言葉を理解していったのでは一冊読むのにどのくらい時間がかかるかわかりません。
大事なのはニュアンスでの捉え方のような気がします。

 というわけでこの技術資料は我社が現在かかわっている事で単発的に調べたことやわかったことを載せていきたいと思います。
みなさんの参考になれば幸いと思っております。

扶桑精機 テクニカルレポート

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